ラストチャンスで優勝!19歳酒井美紀
2010-06-27


プロ入りを目標にアマチュアとしては最後の大会となる酒井美紀、宮里美香のもつ最年少優勝記録の更新に期待を集めた柏原明日架。19歳対14歳の対決はスタートから2連続でアップするなど柏原が終始リードする展開で進んだ。中盤は取ったり取られたりの接戦となったが、酒井のバーディは僅かに1度、リードすることは1度もなかった。しかし、4分の3。27ホールを終えて中学生の柏原の迫力にかげりが見えてきた。28番は相手のミスで3番以来の2アップとしたが、29番のバーディから酒井が4連続で取り32番では2アップとした。2ダウンの柏原は負ければゲームセットの34番をパーでしのぎ、「簡単には終わらせたくない」と35番を気迫で盛り返し、36番(パー5)へ。レイアップした酒井はガードバンカーとラフで絞られた花道前の狭いFWから奥のピンへ、OKバーディくらいのところにつけた。ツーオンを狙った柏原の第2打はピンに向かい、バンカーを越え一度はグリーンを捉えたが、奥のラフにこぼれた。イーグルトライのアプローチはカップを覗いたが、そのまま酒井のマークの向こう側まで少しだけ転がって止まった。事実上、勝敗はここで決したが柏原はOKを出さず意地のバーディ、酒井のウイニングパットを残してホールアウトした。◆北海道では5年ぶりの開催となったゴルフの日本女子アマチュア選手権。酒井の初出場はその5年前、「北海道大好き」と話した。ホールサイドを福島から応援にきたおばあちゃんら家族の声援があった。敗れた柏原は「母には日本の端から端まで(九州・宮崎から北海道札幌まで)連れてきてくれたのに『ごめんなさい』と言った」。今回の健闘は「(ゴルフを始める切っ掛けを作ってくれた)父に報告したいが、ランナーアップじゃなくて優勝を報告したかったができなくて残念」とこみ上げてくるものをグッとこらえた。
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