ダニエル・ジェンガ
2010-08-13


2010北海道マラソンまで約2週。昨年の男子優勝者、ダニエル・ジェンガ選手に会ってきました。「予定していた練習も順調にこなしている。夏のマラソンは難しいが、試合までのコンディショニングで疲労を抜いて、できれば去年のような良い結果を出したい」と話してくれました。■きょうの千歳は雨。青葉競技場も土砂降りでした。気になったのは「ケニアの人は雨に濡れるのを嫌う」ということ。「雨に当たるとマラリアになる」と多くの人が信じているらしいのです。科学的な根拠があるのかないのか分かりませんが、体験的に体に良くないと感じているのでしょう。■当初、練習後に競技場で話を聞くつもりでしたが、合宿先の宿舎を訪ね着替えてもらってからインタビューを始めました。雨の話を聞くと「暑い日が続いていましたから、筋肉が冷えて収縮してしまうのは気をつけますが、ケニアの人が心配してるようなことは思いません」「もう、日本にいる方が長いですからね」と笑っていました。■92年来日、故郷のニャフルルに帰省するのは年に1度か2度。日本生活19年です。「人生は山あり谷ありです」「マラソンも良い結果がでれば良いが、そうでない時もあります。そんな時は落ち込みますが、なるべく前向きに考えます。プラスに考えるようにすることが、長く続けていけることに繋がっているのだと思います」というマラソン観、競技観も話してくれました。■話を終えると、ジェンガ選手はインタビュー終了を確かめてきました。「終わりですよ」と返事をするとスッと立ち上がりました。気になる次ぎの予定でもあったのかと思ったら違いました。扉のところに立って姿勢を正しました。私が帰り支度をして、その場を去るのを見守り、丁寧な見送りをしてくれたのです。なんと礼儀正しい人なのでしょうか。健闘を祈って握手して別れました。■勝負は水物。レースの結果はどうなるか分かりませんが、8月29日、札幌を走る彼を応援したいという偽りのない気持ちは一層、深く、確かなものとなりました。
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