範仁さんを思って飛んだ/小林潤志郎
2011-03-06


宮様スキー国際大会のジャンプラージヒルが6日、札幌大倉山で行われ、男子は1回目に126.5メートルを飛んだ小林潤志郎(東海大学1年)が2回目もまとめ、僅か2.8ポイント差で2位を押さえ優勝。純ジャンプでは今季開幕シリーズ第2戦の吉田杯(名寄)、国体成年A(鹿角)に次ぐ今季3勝目。高校3年の終わりに優勝した伊藤杯ナイターと合わせ全日本級の大会で4勝目を上げた。2位は吉岡和也、高柳太郎、東輝の3選手が同点という接戦だった。■小林潤志郎の専門は複合(ノルディックコンバインド)。ジャンプでも好成績を残し、今季はジャンプ代表として世界ジュニアにも出場したほどだが、昨年は世界ジュニアの複合個人で金メダルに輝いている。■引退を表明した小林範仁選手に話が及ぶと、一瞬、ぐっと言葉を詰まらせた。遠征や海外合宿で一緒に過ごした時間もあり、大きな影響を受けた。気持ちは「帰国したら直接伝えます」と内容は明かしてくれなかったが、この日も「引退を知ってから範仁さんのことをずっと考えていた」という。視点変え、世界と戦う意識を持ったのも小林範仁選手と話し、行動を見てからだという。■専門競技の試合数の少なさ、出場機会が限定されているもどかしさを感じながらも、世界を見つめる19歳は日本複合復活の象徴でもある先輩の志を受け継ぐ。
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