人生は続く
2012-08-16


15日は、福島千里選手が北海道に帰ってくるというので、新千歳空港に行きました。今回のロンドンオリンピックに出場した唯一の北海道在住選手です。取材というより「お疲れさま」「お帰りなさい」を伝えたいという気持ちだけだったのですが、現場にテレビカメラや新聞社の方々がいると、どうしても「取材」になってしまいますね。■昨夜、五輪選手団の帰国会見で、サッカーの宮間選手が「金がとれなく期待を裏切ってしまったと思っていたが、成田に着いて声援や祝福、ありがたい言葉をもらい、銀メダルだったけれど喜んでもらえたのだと感じて、ホッとしたし、嬉しかった」という趣旨のコメントをしていた。■そうなんです。それはメダルがあった方が良いし、そして、その色が良いにこしたことはないのかもしれません。ただ、今回、周囲で応援している人たちの中から、単なる結果だけではなく、その戦いぶりや求める姿を見つめ、感じとっている空気をとても強く感じました。■帰国会見には日本選手団主将、陸上の村上幸史選手も出席しました。メダリストばかりの中で選手ではただ一人メダルを持たずに会見に臨んだ村上選手は「このような素晴らしい選手の中で主将を務めさせてもらったことを誇りに思う」と挨拶しました。その姿はとても尊く、同じ競技の経験者として誇りに思いました。■福島選手にマイクを向けたって、質問することなどありません。北京に次ぐ2度目のオリンピックだったがという問いもあったけれど、オリンピックは2度目だったかもしれないけれど、ロンドンは1度きり。北京のあとの4年は初めての4年、繰り返すことも、取り戻すこともできない、たった1度きりのものです。ただただ「お疲れさまでした」のひとことです。■マラソンのマーラ・ヤマウチさんのブログに素敵な一節がありました。勝手に転載します。「今までの努力が結果につながらないことは悔しいですが、人生は続きます・・・」。マーラさんはケガを治すことに力を注ぐと記しています。それは次に進むためでもあるのでしょう。悔しくとも、人生は続き、そして1度きりなのです。
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