男子高校生にも注目
2013-03-03


高梨沙羅選手の凱旋2連勝に注目が集まった宮様国際スキーのジャンプ競技。確かに沙羅ちゃんはスゴかった!しかし、見逃していけないのが男子の佐藤幸椰(札幌日大高2年)。こちらもノーマル、ラージの2冠を達成した。少年組限定ではない、社会人、学生をも合わせてもトップの成績を上げたのだ。世界選手権メンバー不在とはいえ、田仲翔大、小林潤志郎、岡部孝信、伊藤謙司郎、作山憲斗といったナショナルチームの錚々たるメンバーを抑えたのだ。◆佐藤幸椰は中学時代から同世代の中では注目を集める存在だった。昨年はユースオリンピックで銅メダルを獲得している。しかし、世代を越えた争いとなると力の差は歴然。大人たちを驚かすことはなかなかできなかった。◆今年、1月、1対1の対決方式の大会で葛西紀明選手と対戦した。この経験が大きな転機となった。力の差は感じたが、大いに刺激になった。世界ジュニアではまだ力を出すことはできなったが、助走路でのヒザの角度を修正するフォーム改造に取り組んだ。「ヒザがもどる」というアプローチの傾斜が変わるところでヒザの角度が変わってしまい、力を逃がしてしまう欠点を修正した。今回の宮様2冠は修正が身に付いたことを証明する形となった。◆「ソチ代表争いに間に合うと思うか」という質問に「チャンスがあれば」と意欲を見せる。おそらく選考の材料となるのはワールドカップのランキング。佐藤はまず、その舞台に立つための資格をとらないといけない。まずはコンチネンタルカップなどでFISポイント獲得を目指すこととなる。夏の大会などでポイントをとれば、一気に選考のテーブルを乗る可能性もあるが、期限、ルート的にはギリギリの線だが楽しみだ。◆葛西、岡部というベテラン、世界選手権団体1番手で大ジャンプをした清水礼留飛といった新戦力の台頭。もちろん伊東、竹内のダブルエース。男子ジャンプ陣も大いに期待を持てる兆しに溢れている。
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