笑ってられない!くらい
2013-05-27


アイスホッケーの女子日本代表の今季最初の合宿が始まっている。氷上、陸トレなど1日5回の練習。飯塚祐司監督は「チーム愛称はスマイルだが、この合宿は笑顔の消える厳しい練習となるでしょう」と表情を引き締めた。ソチで対戦する相手は、今までよりも格段に強い。どの国もオリンピックに向け更に強化は進むのだから、挑戦者のスマイル・ジャパンもこれまで以上のレベルアップが必要だ。◆今回の合宿の目的は、さらなる体力面の強化とスキルアップ。氷上練習では正確なパスやシュート、スコアに結びつける攻撃パターン(戦術)の理解と実践などを徹底して行っている。氷上練習は1日2回。あとの3回はランやウェートトレーニングといったフィジカル強化。さらにシュート力アップに向けては、体育館を使って氷上以外でもシュート練習を行っている。◆今回の合宿には36名が招集されている。オリンピック代表(ベンチ)枠は20人、世界選手権代表23人からも大幅に人数を増やしている。その狙いは「可能性の発掘」にもある。最終予選のメンバーが核になっていくのだろうが、更にチームを発展、成長させなくてはいけない。代表に加わってくるようなタレントを見いだすことも必要だろうし、切瑳琢磨やチャンスを求めて多くの選手が伸びてくることへの期待もある。◆昨シーズン、女子はフル代表同様、U18もディビジョン1で優勝し、トップディビジョン昇格を果たしている。今回、新たに加わった合宿参加メンバーも10代選手の多さが目を引く。◆ただ、サッカーなどは強化システムなどから新しい世代ほど「上手い」という傾向があるが、アイスホッケーの場合、必ずしもそれが当てはまるわけではない。人数を増やすと若年層が増えていくのは、選手の受け皿のないアイスホッケー界の厳しい環境も反映してのものという一面もある。続ける環境がなく、選手がいないのだ。だからこそ、私などは、そうした中でアイスホッケーに青春を捧げてきた筋金入りのプレーヤーの底力を信じたいし、今、このチャンスをつかまなければと目の前の現状を突き破るエネルギーを持つ選手に期待を寄せる。◆レベルを1段も2段も上げ、ベストメンバーを組んでいかなければ、オリンピックは戦えない。ソチオリンピックは誰にとっても1度きりなのだ。
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