渡邊裕子
2013-08-20


北海道・深川で合宿中の渡邊裕子選手。北海道マラソンのTVスタッフが取材してきた映像を見た。顔色がいい。北海道合宿の前はアメリカで高地トレーニングをこなしてきた。日に焼けた明るい表情からも好調さを伺わせる。渡邊は2012年の名古屋ウィメンズでマラソンデビュー。今年1月の大阪国際女子は2時間25分56秒で3位。日本勢では福士加代子に次ぐ2番目だった。◆2時間29分20秒でデビューし、2度目のマラソンでは大幅に自己記録を更新。普通なら話題になるはずだが、名古屋はロンドン五輪最終選考会、初マラソンで健闘しただけでは話題になりにくい。大阪はモスクワ世界選手権の選考、マラソンで失敗し続けた福士に注目が集まり、渡邊は日本人2番目で代表圏内に食い込みながら、これまた大きな話題にならなかった。◆身長151センチと小柄な渡邊。トラック、駅伝でも目立った成績はないが、小気味よいピッチで走りバテない。「暑い」のも得意だという。◆渡邊の名が話題に上がったのは今年4月のマラソン競歩モスクワ世界選手権代表発表に際してだ。日本は女子マラソンの代表を3人しか選ばなかった。世界選手権は5人出場が可能なのだが、世界と戦えるレベルかどうかを考慮し、選考は厳しいものという姿勢を示したものだった。◆もしモスクワ世界陸上代表が5人選ばれたとしたら横浜日本人トップの那須川。そして、各大会日本選手2番目の中で野口に次ぐタイムを出していた渡邊が代表入りしたのではないかというのが大方の見方だった。◆代表になれなかった悔しさはあるだろうが、渡邊は選考のことよりも、大阪を振り返り、「驚き」を口にする。夢のように思っていた日の丸が、現実味のある目標に変わったこと。名前のある選手たちに臆せず戦えたこと。それは大きな自信になった。◆8月25日。初めて夏のフルマラソンに挑む。赤羽、重友、伊藤舞、宮内宏子ら錚々たるメンバーが揃うが、ニューヒロイン誕生も十分考えられる。
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