レース前々日の9月2日、男子の会見を聞いた。今回の男子日本代表は何れも初代表。アジア大会銀メダリストの北岡幸浩(NTN)、東京マラソンで2位、日本人トップの川内優輝(埼玉県庁)、同大会3位の尾田賢典(トヨタ自動車)、びわ湖3位の堀端宏行(旭化成)、4位の中本健太郎(安川電機)の5人。皆一様に入賞狙い。気概ない物足りなさを感じたが、そうではなかった。身の丈を知り取れるものは取るという強かなやり方だった。開き直り、弱者の反乱、「スパルタの300」「ラストサムライ」にみる潔い志といっても良いかもしれない。ハナから「メダルを取って五輪内定」など欲深い了見など無い。どれだけ拾っていくか、どれだけ我慢できるか。泥臭い、地を這う戦いだ。川内に象徴されるようにベストを尽くす、力を出し切る、邪心なき挑戦。健気で純粋過ぎる。それだけに共感も呼ぶ。入賞するには団体でメダルを取るためには・・・明確なビジョンと辛抱強い実践があった。(続く)<
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