1万メートルで代表を決めている選手については、日本選手権という国内最高のタイトルの連覇を狙うかもしれませんが、五輪に向けてという意味合いでは2021年の日本選手権1万mにはあえて出場しなくてもいいとも言えます。
「マラソンを走るところを見たい」「パリではマラソンで代表か」と期待される東京五輪男子1万m代表の相澤晃選手が東京五輪のマラソンコースでハーフマラソンを走る姿は見たい気がします。ロードシーズンにハーフマラソンに出場するようですが、トラックシーズンはスピード変化などへの対応を考え5000メートルを重視する意向を示していたので5月のロードに姿を見せることはないのかもしれません。
女子1万メートルですでに内定を勝ち得ているのは陸上長距離界で注目の人、新谷仁美選手です。ハーフの日本記録保持者でもありますし、10キロの日本記録を狙える選手としても真っ先に名前が上がるところでしょう。
新谷選手は5000メートルでも五輪代表を狙う意向を示し、東京五輪の1万メートルで自分超え(世陸5位以上≒メダル獲得)を目指しています。5月5日頃の動向も興味深いところです。
5月3日の日本選手権1万mを走って6月の日本選手権に向かうということは十分に考えられます。競技会が再開されていれば、それより前に5000メートルの記録を叩き出し、レスト、あるいはあえて鍛練期にあて山籠りなどかもしれません。スピードを維持しつつ距離を踏む時期と考えればハーフがあればトラックシーズン中にもロードに出場することも選択肢に入っていく可能性はゼロではありませんが、生半可な状態では試合に出てこないと考えるのが妥当でしょう。
北海道のマラソンに縁があるといえば東京五輪の女子5千メートルで代表に内定している田中希実選手。両親が北海道マラソンを走り母親の千洋さんは2度優勝しています。鈴木亜由子選手が優勝した2018年はじめ近年も北海道マラソンに訪れていました。ただ、2020年に成果を上げているようにじっくり鍛練を積むことに主眼をおくでしょうし、5千に活かせるようにという点からすると1万メートルへの出場は考えられます。
5月3日の袋井が非常に重要なっているような気もします。過密日程ではありますが日本選手権1万mは終了後なので北海道まで遠征してロードレースを経験ということもないわけではないのでしょうが、10kやハーフマラソンというより1500mやもっと短い800m、400mという種目でレペトレ的なものの方が現実的だと思います。エキシビションのような大会参加は五輪が終わってからなのかもしれません。
一方でトラックを主戦場としている選手は5月のロードレースは選択肢にないかもしれませんが、日本選手権に出場する選手はほんの一握りなので、マラソン、ハーフマラソンで日本代表に育っていくよう選手が自国開催のオリンピックに関かかわる大会にエントリーしてくる可能性はゼロではないと思っています。
またマラソン練習の場所(練習拠点)をどこにしているかも関係してくると思われます。移動や出入国の手続きの状況がどうなっているのかといった点です。マラソン代表の中では拠点を海外にしている大迫選手については顕著に出場の判断を左右するような気がします。
テスト大会には海外選手も出場できる方向で準備を進めるようですが、入国や滞在方法についてもどのような運用がされるのかコロナの状況含めて大いに関係してくるでしょう。
出場選手については1ヶ月前くらいに固まってくることになるかと思っています。今は勝手な妄想です。想像すると楽しい気持ちになります。お名前を上げさせていただいた皆様ごめんなさい&ありがとうございます。
テスト大会、もちろん本番も実施される世の中になっていることを願うばかりです。
※このブログは12月12日のnoteへの投稿を転載したものです
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